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執筆者の写真VARY member

避難所運営ゲーム(HUG)体験会in京都

2月10日(日)15:00-17:00@ROJE関西事務所



こんにちは!ROJE関西の明石です。

今回は、避難所運営ゲーム(通称HUG)という防災教育教材の体験会を行いました。その様子を紹介したいと思います。





HUGってどんなゲーム??

  


簡単に言うと「避難所で起きる様々なイベントに対して、グループで話し合って対処するシュミレーションカードゲーム」です。出てくるイベントには、“心臓病を患った避難者の配置”や、“避難所でのペットの扱いはどうするか“、さらには”避難所でのトイレのルールについて“などがあります。ぱっと考えてもさまざまな意見が出てきそうですね。



↑このようなカードを素早く図面に配置していってもらいます



実際に、避難所の各階間取り図や体育館の図面も用意して、避難者カードを配置してもらいます。体育館と教室のどちらに配置するのか、家族全員同じ場所にするのかしないのかなど考える要素はたくさんあります。また、イベントが起きると、それに対しての解決策はその都度、付箋に書き記してもらいます。



↑手前は避難所の学校の全体図で、奥は体育館の図面です



また、後半につれてカードが読み上げられるスピードが速くなります。まさに実際の避難所の混乱具合を感じながら、避難所運営に取り組んでもらいます。後半はゲームについていくのに必死……。




当日の雰囲気は??

  


今回の体験会では、大まかに以下の3つのステップに分けて進めました。

①HUG体験

②ゲーム振り返り

③避難所での実践例を紹介



【HUG体験】


初めに、扱うカードはただの「紙」ではなく、実際の「人間」だということを意識していただいてからゲームを始めてもらいました。ゲーム中は、参加者それぞれが自分の立場を持って、グループ内で様々な議論が行われていました。多くの参加者の方の「HUGの体験が短かった」というコメントからも、その充実度がうかがわれます。

避難所では想定外の問題が大量に起きるとともに、一定の解決へと向かわせなければなりません。その緊迫感によって、参加者もよりHUGにのめりこんでたように思います。



【ゲーム振り返り】


ゲーム体験だけで終わらないように、振り返りの時間をとりました。振り返りの中で、災害が来る前に話し合わなければならないことがまだまだあることを認識させられました。

また、参加者の方もゲーム体験中に話しきれなかったことを思う存分共有することができたように思います。



↑真剣に聞き入るグループのメンバー


さらに、他のグループの議論の内容を聞くことで、問題に対してさらに視野を広げることもできました。



↑困ったこと・工夫したことを整理して発表!



【避難所での実践例紹介】


シュミレーションの後には、これまで起きた実践例をいくつか取り上げて紹介しました。主に、「ペット」「トイレ」「孤立」の3つです。

それぞれ参考にしたサイトのURLを添付しますので、是非ご覧ください!


✔ペット

京都市 地域で取り組むペットの防災

環境省 人とペットの災害対策ガイドライン


✔トイレ

内閣府 避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン


✔孤立

子どもの心の診療中央拠点病院(国立成育医療研究センター こころの診療部)

親を亡くした子どもへの対応

被災地協働NGOセンター 足湯隊





最後に

  


避難所運営ゲーム(HUG)の体験会を通して私が特に伝えたかったことは、「価値観の違いを知る」ということの大切さです。様々な立場を持つ人たちが、このゲームを媒介に、それぞれの考えを伝えあう場になればいいなと思って今回のイベントを企画しました。

絶対的な「正解」を求めるだけでなく、意見を持ち寄って作り上げる「成解」を目指すことが改めて大切だと感じさせられました。

今回で終わりでなく、より洗練させ、また体験会を開催したいと思っています。その際は是非ご参加ください!





次回イベントお知らせ

  


今回のHUG体験会では、1つの防災教育教材を取り上げました。しかし、3月24日の防災教育実践交流会では約10種類もの教材の体験会を行います。

さらに防災の専門家の方の講演や、面白い実践のポスターセッションなど内容盛りだくさんです。防災に興味のある方、将来教員を目指している方などなど、どなたでも是非ご参加ください!



文責:明石寛太

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